かぜつち模様染工舎

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天日干し日和

h.namba2026年1月25日
yarn

今日は、久しぶりにポカポカあたたかい一日でした。 冬の空気は澄んでいて、日差しはやわらかく、 糸を干すにはこれ以上ない条件です。

午前中から、糸を100綛、庭先にずらりと並べて天日干しにかけました。 水をくぐったばかりの糸は、まだ少し重たく、 触るとひんやりとしています。 それが、風に揺られ、日を浴びながら少しずつ軽くなっていく様子は、 見ていてとても静かな時間です。

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ガラ紡で紡いだ糸は、均一ではありません。 太いところ、細いところ、撚りの強いところ、 ふっと甘くなっているところが混ざり合っています。 けれど、こうして天日に当てると、その不揃いさがむしろ素直に現れ、 糸一本一本の表情がよくわかるようになります。

日差しで乾いた糸は、機械乾燥とはまったく違う柔らかさになります。 繊維の奥に残った水分が、ゆっくりと抜けることで、綿が本来持っているふくらみが戻ってくるのです。 触ると、少しだけ空気を含んだような、軽やかな弾力があります。

100綛の糸が風に揺れる様子を眺めながら、 これらがやがて色を纏い、布へと姿を変えていくことを思うと、 この乾かす時間もまた、ものづくりの大切な一工程なのだと感じます。

今日はまさに、天日干し日和。 糸も、風も、光も、すべてが少しずつ整っていく一日でした。

ito

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