正藍染でお包を染めました。
date: 2020年4月30日author: h.namba

正藍染でお包を染めました。

 

こんにちは。


久しぶりの投稿です。


早くて5月になりました。


伊豆は心地の良い季節を迎えています。


さて昨年末に、


栃木県の佐野にある紺邑さんと呼ばれる


日本古来の藍染め(正藍染)を行われる工房で


藍建て講習会で学んできました。




藍草の葉を堆肥状に醗酵させた原料(すくも)を


堅木の木灰から取った灰汁だけで再び醗酵させて染め液を作り、


維持管理も貝灰と麩と灰汁という、


日本古来の藍染めを経験させていただけるとう


貴重な機会を頂きました。


(紺邑さん、誠に有難うございます。m(_ _)m)



この講習会で


今まで僕の知識が誤っていた事、


醗酵と還元の違いの事、


「自然」や「天然」という言葉は


そもそも二元論的な西洋の発想で、


日本人の自然観を表した事ではないなど、


その他にもたくさんの学びを頂きました。



紺邑さんのお教えと


学びは100%信頼しています。


というのは、


生まれた子供の立場で考えて見ると


以前染めていたインド藍の化学建てでは


我が子に包む布としては安心できず違和感を覚えていました。


(化学建ては水酸化ナトリウムやハイドロを使う)

 

なんちゃっての藍染を行っていた僕が


講習会で正藍染と


紺邑の皆さんの心に触れて


本物に触れて、


ここまで安心できるものかと


実感しました。




講習会後、伊豆に戻り


化学建てを辞めた理由はこれになります。


そして赤子にお包を染めて


今、使ってくれています。




自分の子供に置き換えて考えてみる。




ものづくりの基本を


学ばさせていただいています。



感謝をしても仕切れないほど、


ありがとうございます!!

南馬 久志
卒業後、約3年、染屋で丁稚奉公を行い、その後、益久染織研究所 企画室に在籍。故 前田雨城の色の文化史の運営に携わる。2020年 かぜつち模様染工舎として動き出し、今に至る。

2022

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もうすぐで冬至


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