藍染着物とおもてなし
date: 2024年12月23日author: h.namba

台湾を訪れた際、作家の友人の紹介で台中のギャラリーを巡っていると、


一軒の古美術商のギャラリーを見つけ、ふらりと立ち寄ることにしました。


奥に進むと、藍染された古い麻の着物が目に留まり、その美しさに思わず見惚れてしまいました。



その姿を見た店主が近づいてきて、


着物の由来や特徴について丁寧に説明してくれました。


そして、「そこに座りなさい」とお茶の席に招かれ、


古い器で台湾古茶や白酒、さらにはカラスミまでご馳走いただくことに。





名前も知らない旅人にここまで親切にしてくれるなんて、


旅は本当に何が起きるかわからないから面白い。


店主の話に耳を傾けながら、昔の器や様々な古布を見せていただき、


時を越えた美しさに触れるひとときを楽しみました。

微かに青色が残る藍染の着物は、


時代を経てもなおその美しさを伝えてくれて、本当に感動的でした。


台湾で、こんな素敵な出会いがあるとは想像もしていませんでした。



また必ず会いにいきますね🫶

南馬 久志
卒業後、約3年、染屋で丁稚奉公を行い、その後、益久染織研究所 企画室に在籍。故 前田雨城の色の文化史の運営に携わる。2020年 かぜつち模様染工舎として動き出し、今に至る。

2024
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