かぜつち模様染工舎

Menu

← よみもの一覧に戻る

絹を知る(備忘録)

h.namba2026年4月24日
kaiko

今季、お蚕を22頭育てた。 そのうち18個の繭ができた。

mayu

繭玉2個は、子どもが成虫への変態を見たいと言うので、そのままにした。 残る16個で角

真綿をつくることにした。

蛹になる前に繭玉を取る。 頭では理解してはいるが、実際に手を動かすと、どこかで申し訳なさが残る。 素材を得るということは、命をいただくということなんだな。

temaemiso-kinu-mawata

できあがった角真綿は、驚くほど艶があった。 軽く、あたたかく、しかし芯のある光沢。

mawata

さらに近江の真綿を仕入れ、ガラ紡機で絹紡糸を紡ぐ。 繊維の絡み方、粘っこく引きの強さ、撚りの入り方。 綿とは異なる特性から絹に合わせてガラ紡機を調整する。

garabou_silk

その後、撚糸機で双糸と5本撚りを試す。 引き揃えた糸に撚りをかけることで、強度と表情が変わる。 単糸でも強い印象、でも経糸としては頼りなかったものが、 より強度を持ちはじめる。

garabou-kenbousi

今年のテーマは「絹を知る」こと。 素材そのものの性質を掴む、成り立ちとか背景とか

ここから先が本題で どうすれば良い藍染に繋がるか。 糸の状態、撚りの強さ、精練の度合い。

まだ答えはないが、 少なくとも、自分はまだまだ知らない。

試行錯誤中の糸をもくじんさんの展示にお持ちします。

関連記事