少しだけ思いを馳せる
date: 2023年1月23日author: h.namba

こんにちは。

ヒナタノオトに

足を運んでくださいました皆様

誠にありがとうございます。

おかげさまで

ゆっくりと皆様とお話ができた事が

何よりも嬉しい時間となりました。

29日までとなっていますので

ぜひ遊びにきてください。

28日と29日に在廊予定です。

※ヒナタノオトは月曜・金曜は定休日ですのでご留意くださいね。

出展する時はいつも

少しの旅人のような

ワクワクする気持ちもあり、

泊まる宿で出会う人や食事や自分の興味関心ごとなどを

探したりして

その土地を少し知ることで

伊豆では味わえない変化を取り入れる事が

出展の楽しみの一つであったりします。

ヒナタノオトがある日本橋は

その昔、江戸と京都を結ぶ東海道の東のスタート地点として

宿場町として栄えて、旅籠、茶屋、商店などが立ち並んだみたいで、

日本橋を起点に旅人や飛脚などの働く人達が西へ移動し、

道中で名物料理に舌鼓を打ったり、

土地の名産品を購入したり、

寄り道をして物見遊山を楽しんだりしたんだろうと思うと

今も昔もあまり人間の行動って変わっていないかも知れないですね。

写真は東都大伝馬街繁栄之図(とうとおおてんまがいはんえいのず)

昔、日本橋大伝馬町には「大伝馬町木綿問屋仲間」と呼ばれる、

木綿販売の独占権を持った組合があり

越後屋、白木屋、松坂屋といった有名呉服店のほとんどが

この周辺に店を構えていたそうです。

この絵を描いたのは浮世絵師の歌川広重さん

行き交う人々の着物や暖簾にはいろいろな青色が使われていることから

昔の人々は色んな青色を着ていたみたいですね。

先日のヒナタノオトで

藍染めを好きな方や

お客様がいらっしゃると

「藍でいろんな色が出せるのね」とか

「藍染は濃色しか知らない」とおっしゃる方が多く感じました。

僕のやっている正藍染は

色々な青色が出せるところが面白いところで、

実は僕たち昔の日本人は色んな青色の着物を着ていたみたいですよ〜と

お声をかけたりしています。

もし昔の浮世絵を見る機会がありましたら

着物などの色に着目して見てみると面白いかも知れません。

ご来展いただいたお客様の

補足となったらいいなと

書いてみました。

著者 歌川広重(うたがわひろしげ)

(初代)画 天保14年(1843)~弘化4年(1847)刊

※国立国会図書館 デジタルコレクションより引用

(著作権保護期間満了分の資料)

南馬 久志
卒業後、約3年、染屋で丁稚奉公を行い、その後、益久染織研究所 企画室に在籍。故 前田雨城の色の文化史の運営に携わる。2020年 かぜつち模様染工舎として動き出し、今に至る。

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本日と明日在廊します。


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