おはようございます。
絵理です。
私は、各地方の手仕事が大好きです。
今、資料になる本やものをたくさん見ていますが
やはり「刺し子」はすごく魅力的。
刺し子といえば日本の伝統的な
こぎん刺しなどの手縫いを思い出される方も
多いと思います。
青森県・津軽地方に伝わる技法。
限られた素材しかない時代に
いかに身に付けるものを丈夫に保温性を高めるか
という工夫から生まれたそうです。
そのうち、美しさを求め様々な模様が施されるようになり
地方でもその模様は様々。
以前、東京の美術館で「南部菱刺し」というものを見にいきました。
マエダレ(前掛け)のコレクションが並んでいて
そこには一針一針、丁寧に仕上げられた刺し子が
みっちりと並んでいるのです。
寒冷地方だから、衣類は寒さから身を守るものとして
決して欠かせない役割。
さらに、女性としての「美くありたい」という気持ちが
現れているのが写真のマエダレには現れているようです。
ただ、丈夫にするためにチクチク縫っていた線が
梅の花やキジ、花鳥などを図案化した意味を持った線へと
変わっていったそうです。
インドやバングラデシュ、西ベンガルの地方にも
刺し子の生地があります。
こちらは「カンタ」という技法で日本語で「刺す」という
意味合いを持っています。
古い布を再利用するための技法で
サリーや腰布などを数枚合せて
ちくちく刺し子をしていきます。
中でもラリーキルトというものは家財道具にかけたりして使われ、
嫁入り道具の一つでもあるそうです。
作り手さんによってステッチの間隔が
すごく細かかったり、これはざくざく進みそうだな!と思うくらい
一針が長いものがあったり。
どれを見ても「これをチクチクしてる間、どんなことを
考えてたんだろう」なんて想いを馳せるのも布を見るときの楽しみです。
なぜ、刺し子の話を書こうかと思ったのかというと
オーガニックフェスティバルに風呂敷を作って持っていくのです。
参考にいろんな資料を見ていると
地方によって刺繍や色合い、生地感が様々で
どれも心ときめくものばかり。。。
ますます布が好きになっていきます。
布とはなんて愛おしいものなんだろう。
私も、大切にしている布を
後世に繋げていけるようにしたいな。
最近の日課
模様と色のつながり