こんにちは。 季節はもう少しで夏至になりますが みなさんいかがお過ごしでしょうか。 さて7月7日(水)~7月12日(月) 静岡伊勢丹 8階 「ふじのくに物産展」に出店します。 静岡県と山梨県内の 伝統工芸品や地場産品、 食料品がご覧頂ける催事と なっているそうです。 この催事は富士山を 共有する山梨県との 域内消費を促進する 「バイ・ふじのくに」の取組として この令和3年秋頃を目途に、 岡島百貨店(山梨県)に おいて同様の物産展を実施予定です。 少し話が変わりますが、 伊豆で藍染を行っていますと、 不思議に 思われる方がいらっしゃいますが 紺屋はどの町にも必ず存在したものです。 なので藍染に本場などはありません。 僕たちが住む伊豆半島には天城を越える為の、 旧街道があり、昭和初期まで紺屋が存在していました。 紺屋をされていた御子息の方へ 直接お話を聞かせて頂く機会がありました。 中伊豆地域は養蚕が盛んだったようで、 下田から船で出荷を行なっていた様子で 売りに出せない糸などが出ると 紺屋で藍染を行い、 自分たちの労働着を拵えたみたいです。 大量生産の化学染料や 人造藍の登場により 立ち行かなくなり、 潔く紺屋ののれんを 下げられました。 最後に有難い事に 藍甕を頂きましたが 藍甕はヒビが大きく 補修をして使用するのは 難しいのですが、 この藍甕を見ると、 この地の木や水を用いて 藍染め・藍建てに 向き合っていた 藍染師を想像します。 「まだまだだらぁ」と 言われているみたいで 背筋が伸びる想いです。 宜しくお願いいたします。 「ふじのくに物産展」 日時:令和3年7月7日(水曜日)~7月12日(月曜日) 場所:静岡伊勢丹8階「大催事場」(静岡市葵区呉服町1-7) 主催:静岡伊勢丹、静岡県協力:山梨県ほか
2001年 京都芸術デザイン専門学校 クリエイティブデザイン科ファッションデザインコース卒業 2003年 京都の染工房でシルクスクリーンプリントなどの技法と化学染料による後加工などを3年半学ぶ 2006年 柿渋を用いたテキスタイルを研究しジャパンクリエーションで染め部門入賞 2008年 奈良県にある益久染織研究所に入社、手つむぎ糸と明治時代頃の動力織機を用いた糸と布の企画室に在籍。在籍 中、前田雨城先生の古代の色の文化史などの運営に携わる。 2019年 栃木県佐野市にある紺邑 大川公一の開催する藍建て講習会に参加。それ以来、正藍染の技術習得に勤しむ。
「咖喱と手拭い」
人と川