フジノクニ展
date: 2021年6月18日author: h.namba

こんにちは。

季節はもう少しで夏至になりますが

みなさんいかがお過ごしでしょうか。

さて7月7日(水)~7月12日(月)

静岡伊勢丹 8階
「ふじのくに物産展」に出店します。

静岡県と山梨県内の

伝統工芸品や地場産品、
食料品がご覧頂ける催事と

なっているそうです。



この催事は富士山を

共有する山梨県との
域内消費を促進する

「バイ・ふじのくに」の取組として
この令和3年秋頃を目途に、

岡島百貨店(山梨県)に
おいて同様の物産展を実施予定です。


少し話が変わりますが、
伊豆で藍染を行っていますと、
不思議に

思われる方がいらっしゃいますが
紺屋はどの町にも必ず存在したものです。


なので藍染に本場などはありません。

僕たちが住む伊豆半島には天城を越える為の、
旧街道があり、昭和初期まで紺屋が存在していました。



紺屋をされていた御子息の方へ
直接お話を聞かせて頂く機会がありました。

中伊豆地域は養蚕が盛んだったようで、
下田から船で出荷を行なっていた様子で
売りに出せない糸などが出ると
紺屋で藍染を行い、
自分たちの労働着を拵えたみたいです。


大量生産の化学染料や

人造藍の登場により
立ち行かなくなり、

潔く紺屋ののれんを

下げられました。


最後に有難い事に

藍甕を頂きましたが
藍甕はヒビが大きく
補修をして使用するのは

難しいのですが、
この藍甕を見ると、
この地の木や水を用いて

藍染め・藍建てに

向き合っていた
藍染師を想像します。


「まだまだだらぁ」と

言われているみたいで

背筋が伸びる想いです。


宜しくお願いいたします。

「ふじのくに物産展」

日時:令和3年7月7日(水曜日)~7月12日(月曜日)

場所:静岡伊勢丹8階「大催事場」(静岡市葵区呉服町1-7)

主催:静岡伊勢丹、静岡県協力:山梨県ほか

南馬 久志
卒業後、約3年、染屋で丁稚奉公を行い、その後、益久染織研究所 企画室に在籍。故 前田雨城の色の文化史の運営に携わる。2020年 かぜつち模様染工舎として動き出し、今に至る。

静岡伊勢丹

綿糸の藍染


育児と藍染


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