変わる手段。変わらない目的。


変わる手段。変わらない目的。

かつて一度も農薬・化学肥料を使った事がない広大な大地で

耕運から棉の収穫まで全て手作業で行い、

糸車と呼ばれる木製の道具と人の手で紡いだ「手つむぎ糸」を

作り続けてきた益久染織研究所が「ガラ紡糸」に変わった。



糸を紡いできたおばあちゃん達が

紡がなくても暮らしていける事になった。それはそれで良い事だと思う。



あの純朴で巧みな木綿糸は中々手に入らないのかなと思うと、

少し寂しいけど、さすが益久染織研究所の研究力。

ガラ紡(和式紡績機)で手紡ぎ糸の風合いを再現している。



肌に悩みを持つ方が安心して使える事を基本とした

ものづくりは、手段は変わっても目的は変わらない。



テキスタイルという言葉はプリントファブリックと

認識されがちなのかなと最近思うけど、

現代の画一的な生産方式では生み出せないテキスタイルの

気持ちよさを研究して、昔ながら続いてきたものづくりに身を置く人がいる。

本人はそれは特別なことではないと言う。


はるか昔から行っていることを綿々と

続けてきた中国山東省の手つむぎ文化。

流通し難くなる事は寂しい。


研究熱心な益久染織研究所のものづくりする姿勢には頭が上がらない。



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よみものを書いた人

南馬 久志

手書きの模様で人々に素朴で優しいテキスタイルを届けたいと思っています。藍建てと無地染め他、正藍染で型染する「正藍型染」を自分のものにするため日々奮闘中。


個展:

2016年10月 京都恵文社 個展「自然と人のテキスタイル展」

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よみものを読んで頂きありがとうございます。

日々の事、染めのことを書いています。
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蒅(藍の葉を堆肥状に醗酵させた原料)を、堅木の灰と水を使用した灰汁だけで再び醗酵させて染め液を作り日本古来の藍染め(正藍染)で染依頼を承っております。